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デジカメの画素について

画素数による印刷結果の違い

デジカメ購入予定の方々に画素数の事をよく聞かれるのでちょっと解説。

まず、デジタルカメラの良さは画素数で決まる!と思っている人が結構いるようですが間違いです。
(関係なくはありませんが)

そもそも画素って何でしょう?

パソコン上での映像は全て小さな点の集まりで構成されているのですが、この点の事をドットとよび、
それに色情報を付加したものを画素またはピクセル(Pixel)と呼びます。

例えば、解像度がXGAのパソコンモニターの場合、画素数は「1024 x 768」で「786432」なので、
およそ78万画素ということになります。

次の画像を見比べてみてください。

画素数の異なる同じ写真

グローライトテトラ - 64 x 48 グローライトテトラ - 160 x 120


左側は「64 x 48 ピクセル」3072画素(約0.3万画素)。
右側は「160 x 120 ピクセル」19200画素(約1.9万画素)です。

同じ写真ですが画素数が違います。
画素数は単純にその写真を表示するために使っている画素の数ですから、多いと当然パソコン上での表示サイズが大きくなっていくわけです。

これをこのまま印刷すると見たままの印刷結果が出ますが、印刷に使いたい紙の大きさが決まっている場合はどうでしょう?

画素数に差のある写真を同サイズにしてみます。

次の画像を見比べてみてください。

画素数の異なる同じ大きさの写真

グローライトテトラ - 64 x 48 グローライトテトラ - 160 x 120 グローライトテトラ - 320 x 240


サイズは3枚とも「パソコン上で」300 x 225 ピクセルにそろえてあります。
これを印刷したい用紙のサイズと仮定します。

画素数は左から、

3072画素。
19200画素。
76800画素。

と、なっています。


補足:本来は画素の大きさと実際の長さの単位(mm等)を関連付けるのにdpiという単位で換算する必要がありますが、ここでは話が難しくなるので割合します。


低画素だと画素がくっきり見えてカクカクした写真になってしまいます。
(環境によってはボケて見えるケースもあります)
どの写真も大きさは同じですが使っている画素の数が違います。
画素が多いということはその写真の表示密度が高いということなので当然の結果です。

ここまでの説明をふまえると画素がどういった影響を表すものなのか少しは分かってもらえてのでは?と思いますが如何でしょうか?

画素数はデジカメが撮影した画像を記録するときの画像の密度になるので、高画素が必要になるのは大きな紙に印刷したい場合や、細部をより拡大したい場合などです。

高画素にこしたことはありませんが、用途に必要な画素数を把握して購入するカメラを選んだり、デジカメの設定を選べるようになると、よりスマートな使い方ができるようになるのでは?と思います。

そもそも写真自体の出来はカメラ本来のレンズの性能、デジカメ特有の撮像素子(CCD等)の性能、撮影者の撮影スキルに寄るものの方が大きいので、画素数を気にしすぎるよりも、その他の性能について学んだほうが綺麗な写真印刷につながると(個人的には)思います。